news お知らせ

2024年4月より、令和6年能登半島地震および奥能登豪雨災害の被害を受けた石川県輪島市で支援活動をする他団体にスタッフを派遣し、災害ボランティアとしてお手伝いしていました。その時間、いろいろなことを見聞きし、この地域の人々の暮らしや土地に対する思いの尊さに触れました。

一方で、当団体は通常、大熊町で「地域の文化や暮らしを伝え、のこす」活動をしています。私たちから見ると、能登でも同様の取り組みが必要ではないかと思い立ちました。2025年夏から、能登の人々の姿や会話、日常の景色、海の音などの記録を収集しました。そして、NPO法人アートフル・アクションのお力添えにより、今回展示をさせていただくこととなりました。
このような試みははじめてです。ぜひ、お越しください。
日時
2026年10月24日 (土) ~ 2026年11月15日 (日)
会場
KOGANEI ART SPOT シャトー2F(東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井 2F)

ふたりはそれぞれ、いくつもの土地に着いては離れてきました。どの土地でも「他所者」であり「異物」であるという感覚を抱いて生きてきました。その繰り返しでした。

ある時ふたりは福島で出会いました。たまたまが重なり、共に福島から能登に通うことになりました。新しい漂流の始まりでした。

最初は、能登の今を見てみたい、暮らす人々の声を聞いてみたいという気持ちでした。けれど通っていくうちに、見られているのは私たちだと、聞かれているのは私たちだということに気がつきました。能登という土地に、見られ、聞かれ、問われている。そんな緊張感の中で通っていました。

私たちはここでも、「他所者」であり、「異物」です。能登の海岸には海流のせいか沢山の漂流物が打ち上げられます。私たちも、その一つ。たまたま流れ着いた、漂流物です。異物としてそこにいることに、罪悪感を覚えることもあります。逆に通うことで、自分の気持ちを安心させようとしている部分もあります。

偶然はじまった漂流の中で、交わしてきた言葉、巡り合った人々、身体を揺さぶる風景がありました。そうしたものたちと、いつの間にか細い糸が結ばれていました。「他所者」とは何なのか。気付いたら糸は伸びています。土地や人のあいだをつないでいきます。この偶然結ばれた道すがらの糸の先を、この展示を機会に東京へひとたびつなげてみます。

東京もまた、漂流物の巨大な集積地です。もの、人、情報が流れ込んでは、また流れ出ていく。ここも、そして私たちも、そのような大きな循環の一部の中にある。たくさんの糸につながれています。

そんな東京の片隅で、これまでさまよってきた自分たちの人生と、能登で出会った人々の暮らし、そして福島から通う「道すがら」の記憶と記録を広げてみます。私たちが今まで土地と人とのあいだをさまよい、そしてつながれてきた糸を辿り、ほぐしながら、「いま」における土地と人のつながりについて、考えてみようと思います。

【展覧会概要】

日時:2026年10月24日(土)〜11月15日(日)12:00~18:00
(月火休み、11月3日(火・祝)は開廊)

場所:東京都小金井市本町6丁目5−3 小金井アートスポットシャトー2F
※JR中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分

入場料:500円

展示専用Instagram:https://www.instagram.com/hyou_ryu_ten/
※イベントの詳細内容等はこちらで更新していきます。

【会期中のイベント(予定)】
11月14日(土):(雨天の場合、両イベントともシャトー2Fにて行います)
・14:00~15:00 3つの土地が交差する響き @フェスティバルコート
・16:00~17:00 土地と人の座談会 小金井 @小金井アートスポットシャトー2F

【主催】
NPO法人アートフル・アクション、一般社団法人大熊未来塾

【助成】
公益社団法人企業メセナ協議会 GBFund 芸術・文化による災害復興支援ファンド

写真:水本 光

【出展者プロフィール】

義岡 翼(よしおか つばさ)
1994年生まれ、大阪出身。災害ボランティアで2014年より福島県浜通り地域に通い、2020年から福島県や宮城県を転々とする生活が始まる。2022年8月一般社団法人大熊未来塾設立、以降事務局スタッフとして従事。2024年の能登半島地震後は同年4月から約1年間、定期的に能登に通い災害ボランティアに参加した。苗字の「義岡」は、奄美大島出身の祖父母が出稼ぎのため大阪に移ったときに、元の苗字だった「義」に「岡」を付けて、「義岡」に改名したらしい。(真偽は不明)

森山 晴香(もりやま はるか)
1993年青森生まれ。その後、親の転勤で、海外を含め、各地を転々とする。2015年に震災後の東北沿岸部を旅し、福島県双葉郡楢葉町の方にお世話になったことをきっかけに、楢葉町及び双葉郡に通い始める。(その時は東京在住)。2024年に東京から楢葉町に引っ越し、以後、大熊未来塾の手伝いや、ふくしま浜街道トレイルの運営に関わる。2025年に義岡に連れられ能登の災害ボランティアに参加。「歩く」「触る」「運ぶ」などの行為を介在させながら自身と社会との関係を模索している。多摩美術大学彫刻学科、ベルリン芸術大学ファインアート学科(Bildende Kunst, Universität der Künste Berlin )修了。(HP : harukamoriyama.tumblr.com)