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小、中、高校の同級生の木村紀夫君から声がかかり、第一回目、2回目と参加させていただきました。
「語り部できないかなぁ」というお話があった時、正直、私には向いていないと思うけど、何かできることがあったら手伝いたいという思いもあったので、とりあえず、ワークショップに参加してみようと思ったのでした。

1回目は、震災後から今までの紀夫君が辿ってきた道のりや、思い、出会いや、未来塾を立ち上げるに至った経緯などを聞いた後、他己紹介というワークショップがありました。
初対面の個人にインタビューして、その人をみなさんに紹介するって、日常ではあまり経験しないことだし、始める前にはちょっと抵抗もあったのですが、終わってみると、すごく面白い良い体験だったなと思いました。「参加者」という括りでは無く、〇〇さんという個人が、人柄が急に浮かび上がってくる…。相手を、その人を知ることって、すごく人間的だし大事な事だと思いました。同時に自分を知ってもらえることで緊張感が解けて、親近感や不思議な安心感も得られた気がします。

2回目は、水俣で柑橘農園をされている新田康晃さんと、お仲間の小田里空さんが来会され、水俣での活動のご様子をお話しして下さいました。その後グループごとに新田さんの活動への感想を述べたり質疑応答をさせていただきました。水俣に暮らす人々の間でも、水俣病にかかわる問題への向き合い方や関わり方がそれぞれ違っていて、その違いを認め合うことの大切さも共感しました。
新田さんは、ごく自然に農業を続けながら肩肘張らずに水俣の抱える問題と、今の水俣の素敵なところを伝えておられ、水俣へ行ってみたい!と思わされました。

新田さんや里空さんのお話しや、参加者のみなさんのお話しを聴きながら、「自分はどうだろう?」「大熊未来塾の活動や震災後から紀夫君が続けてきたことに、同級生として、自分ごととしてどう向き合っていけばいいんだろう?」と改めて考えさせられる機会となりました。

自分にできることは限られていると思いますが、考える会の学びや体験を通して、まずは、そばにいる誰か1人にでも、伝えるべきことを話すことができたらそれで良いのかもしれないと考えています。