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2024年7月7日開催
文:義岡翼

7/7に石川県輪島市門前町より、定期オンライン配信15回「能登半島地震 被災地の現場から」を開催しました。
これまで、助成金で開催していた本企画。今年度からは助成金事業ではなくなり、はじめて(有料)カンパ制とさせていただきました。

今回は、能登半島地震をテーマにしたため、少しでも現地での支援活動を継続いただこうと、関わりのある災害ボランティア団体「RQ能登」に全額寄付することになりました。
趣旨に賛同いただいた皆さんからの温かいご寄付は、合計で【55,242円】でした。心より、感謝申し上げます。
責任をもって、RQ能登さんにお渡しいたします!

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配信当日は、RQ能登のコーディネーターであり「さんつな」代表の伊藤聡さん、同じくRQ能登コーディネーターの醍醐陸史さん、地元の漁師さんにご協力いただきました。

比較的、人的被害は少ないと言われている地域ではありますが、住民の方それぞれの苦悩や葛藤は、まだまだ続いています。
今回RQ能登のボランティア活動を通して仲良くさせていただいている地元の漁師さん(お師匠さんとお弟子さん)が出演され、震災当時のこと、隆起により海底に船が引っかかるために漁に出られないことなど、お話しいただきました。また、海底を掘る浚渫工事を漁師さんの漁港でも実施されることが新聞で報じられ、喜びの言葉をいただきました。

能登半島は震災前から高齢社会・過疎が進み、ひとり暮らしの高齢者も。まだまだ若手世代のお弟子さんからは、「なにか困ったことがあったらすぐ知らせてくれるような体制にしたい」「家にこもってばかりでなく集まる機会をつくりたい」という意気込みをいただきました。

地域のことを主体的に考えてくれる地元の方がいるからこそ、わたしたちの支援活動も継続できているのだと感じました。
公費解体もまだまだこれからという状況ですが、解体が進めば更地が増えていきます。50年60年ともに生きてきた自宅を手放すことに、大変な悲しみと葛藤を抱いている方も多くいます。「自宅壊すこと決まってるけど、仮設住宅が終わったあとの見通しもねぇ…」と不安そうにポツリとおっしゃる方も。まだまだ心のケア含め、必要なことはたくさんあると思います。
皆さま、ご参加ありがとうございました!