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2024年2月11日開催
文:木村紀夫

2/11(日)「伝承の仲間づくりサミットin大熊」は、無事開催することが出来ました。130名を超える参加者の皆様には、深く感謝申し上げます。
大熊未来塾を立ち上げた2020年春には、周囲に協力をお願いできる人がいなかったことを考えれば、まずこのイベントを開催できたこと自体が奇跡です。

福島の伝承について、日ごろから疑問を感じています。伝承の形や、伝えたいメッセージは様々あるとは理解しているものの、福島でその核となるもの、「本来何を伝えなければならないのか」を一緒に考えたい思いで、今回のイベントを開催しました。

汚染されてしまった大熊町で伝えなければならないこととは。
「他人に毒を盛られた者は、他人に毒を盛らない」
水俣の大澤菜穂子さんが、故・杉本栄子さんの言葉を紹介されました。

私たちはこの言葉をどう受け止めなければならないのか。参加された皆様も、そんな問いを持ち帰って考えていただけたら、今回のイベントは成功と言える。そう思います。

水俣の大澤菜穂子さん、沖縄の安里拓也さん、富岡の秋元菜々美さん、広島の多賀俊介さん、石巻の佐藤敏郎さん、今回は遠くからお越しいただき、事前フィールドワークにも参加くださった上でのご登壇、誠にありがとうございました。
大熊で何をのこし、何を伝えるのか、大切な指標をいただいたと感じております。
わがままを聞いていただいた佐藤慧さん、安田菜津紀さんの進行も最高で、お二人にしかできない。お願いして良かったと感じています。
そして、会を作り上げたスタッフ、お手伝いいただいた学生、若者、若者じゃない人も。全員の力がなければ、このイベントは成立しませんでした。何のトラブルもなく終えることができたのは皆さんのおかげです。ありがとうございました。
そして感じます。もうすでに仲間が集まっている!

更にこのご縁がつながり、進化して未来に持続していけたら、とっても素敵な場をつくることができるのではないだろうかと期待してしまう、とても充実した時間になりました。

また、おかげさまで、寄付の呼びかけに賛同いただいた方からのサポーター登録もいただいております。心より感謝申し上げます。
伝承の仲間として、今後も関心を寄せていただきたいですし、ともに取り組んでいけたらと思います。
これからも応援よろしくお願いします。